よく作品の感想などで(ウチの作品の事ではなく)、まぁレビュー的なもの含めてだけど、「展開が読めた」「安易な展開だ」という感想を目にする。

でも実際はラノベや漫画などはそんな作品が正直大半だと思うけど、それでも結局売上なんかでは「大ヒット」となっている作品はかなりある。

邦画に至ってはここ数年イケメン俺様が壁ドンする系の勢いが凄いですよね。あとは余命・不治の病系。プロットというか大筋とかコンセプトは全部同じじゃんっていう。CG集でも流行り系のそういう「いかにも」なテンプレ作品は数多ありますし

あとアニメでいえば例えば最近すごくそれを感じるのは「ニセコイ」。

私はアニメも漫画も見ているけど、正直、キャラ、設定、ストーリー、演出…どれをとっても今までのラブコメで「どこかで見た」というものばかりな気がする。というか「ベタ」のてんこ盛りというか塊のような作品だと個人的に思っている。

だけど、あの作品はアニメ化をもちろん、ジャンプでもっとも長いラブコメになっているまごうこと無き「人気作」になっている。まぁ色々悪口も多い作品だけど、なんだかんだいってそれだけみんな注目している大ヒット作と言えるでしょう。というかアニメ化してるだけでも大ヒットですよね。……といっても私も見たり読んだりしてる割にはこの作品は正直駄作だと思っていますけどね……ここは語ると延々と長くなるので省きますが。

話を少し変えます。

戦隊物やライダー、ウルトラマンなどの特撮モノ、水戸黄門、ごくせん、ONE PIECE…これらの日本人が大勢が愛する作品は個人的には根底はまったく同じだと思っている。

敵や悪いやつ、悪役が現れて、誰かに悪さをする。誰かが、困る。それを正義のヒーローが颯爽と現れて敵を倒す…という大筋だ。基本のドラマの流れはどれも同じ。それぞれの話で細かい人間ドラマは加わるものの大筋ではいっしょだと思う。

この「安易な流れ」は正直「わかっていても面白い」

王道。安易な展開かもしれない…けれどやっぱり面白いのだ。展開は丸わかりだけど…わかっていても面白い。気持ちが良く、スッキリする。

こういった「わかってはいても面白い」という感情は誰でもあると思う。

たとえば、ダチョウ倶楽部さんや出川さんのリアクション芸…アツアツおでんや、熱湯風呂…あれらも展開からオチまで全部わかるし、何度も見ているのに…何度見ても笑ってしまう。

まぁ世の中には「笑えない」という人もいるだろうけど、私は面白いと思うし、世の中の大半は面白いと思っているし、それを「初めて見る」という若い層だっていつも一定層いる。

「ニセコイ」の話に戻すが、あれも正直オチなんて第1話の扉絵とタイトルだけで最終的に誰と結ばれて終わるか一目瞭然なんですけど…つまりオチもわかるんだけど…

キャラもツンデレに、大人しく真面目で優しい子、デレデレお嬢様タイプ、男まさりなツンデレキャラ、妹キャラ、お姉さんキャラなどまぁこれでもかというほど王道。しかも全員主人公に惚れるというハーレム。(ちなみに私は基本的にハーレムモノがものすごく嫌い)

エピソードも、バレンタインとか夏祭りとか文化祭季節の行事に加えて、風邪ひき看病とか記憶喪失とか…王道。エロゲーレベルにありきたり。

話もこの物語の根底にある昔の約束思い出が〜という部分とかもラブひなとかとそっくり過ぎて…うん。

まぁあくびが出るほどベッタベタの塊のような作品ですよね。再三言ってしまうけど…


でもやっぱりそれでも人気作なんですよ。

だからコアな人間は別とすれば結局大半の世間は「ベタが好き」なんですよ。王道が。「安易な展開」を批判する人がいる一方で「安易な展開」が好きだし、求めているんですよ。

ハリウッドも結局ド派手にドカーンとヒーローが敵を倒すのが人気でしょ。あとは大きな災害などをどう切り抜けるか?みたいのとか。

だからと言って「ベタ」や「王道」ばかりでももちろん面白くないのは事実。要はディテールなんですよ。「ベタ」や「王道」に様々な物をプラスすることにより、面白いものになる…という事。

もちろん口で言うのは簡単ですが、実際「じゃあそうしろよ」と言われても、そうは出来ないのが世の常。

まぁ今回の記事はなんでこんな事書いているかと言うと、私の好きな作品のレビューに「安易な展開で先が読めた。オチも王道だし、つまらない」というようなものを見てしまったから。

それを見た時「でも世の中はそれが好きなんじゃん」と思った…という話なのでした。

結局みんな「ベタ」や「王道」が好きなんですよ。「ベタ」や「王道」がね。なんだかんだ言って…そうじゃなきゃ特撮ものなんてとっくに終わってるし、ONE PIECEなんて日本一の売上とかならないでしょ。


「ベタ」や「王道」のなにが悪いんじゃ!…と。

「ベタ」や「王道」を毛嫌いするのは一部の人間だけだということ。

読めない展開や意外なオチなどがイコールいい作品となる条件ではない…と心に湧いた思いを書いてみた次第でした。

別に私が作る作品に対しての言い訳などではありませんよ。心からそう思っているだけです。

終わり。